21 Jul 11
—今回の「なでしこジャパン」の勝利は、予算も国民の寵愛もない状態から始まったのだ。
そういう状況から、奇跡的な勝利をもたらしたのは、陳腐な言葉ではあるが、選手のスポーツに対する深い愛と誇りだと思った。それは国家やファンのためでもなく、ましてや金儲けやスターとしてもてはやされることを目的としたものでもない。
日本は今回のことで、マイナースポーツへの助成金縮減の問題や、世界的競技大会で結果を出せばいきなり国家の誇りとばかり持ち上げる、にわかファンの反応やメディアの過熱報道についての批判が出ており、その点は確かに、私たちは反省や再考を求められる。
だが、国家が道具として選手を作るのでもなく、選手が国や国民の期待に応えるという「義務」からでもなく、ただ、そのスポーツへの愛情と選手自身の誇り が結果をもたらし、それが無関心だった人を感動させファンに取り込み、資金を呼び込み、すそ野を広げ新たな選手とファンを増やしてゆく、そういう方がス ポーツの発展のあり方としては健全ではないだろうか。
今回の勝利が愛と誇りによってもたらされたとは到底思えないけど、選手もファンもアクションを起こすきっかけとして、マイナーからメジャーへステージが上がればいいなとは思う。